孔版

Print Note – 3
omou tsubo / silkscreen print
シルクスクリーンは紙だけでなく、木だとかいろんな素材や、立体的なものにプリントができ、とても自由な版種です。左の「版」と右の「画」との関係は、「アイデアから作品へ」という、一方向のプロセス上の関係ではなくて、お互いに影響を与え合う、対等な関係・・・言ってみれば双子の様な関係だと思っています。「版」により「画」ができるのは勿論の事ですが、「画」によって「版」が作られる、とも言えます。私たちは、「画」をイメージしながら「版」を作り、「画」を見て「版」をイメージし、そしてまたイメージされた「版」で「画」をイメージします。このエコーするイメージの運動が版画の独自の思考のひとつだと思っています。そして「版」も「画」も、つまりプロセス自体が、魅力的なのです。
そんな事を思いながら、この冊子を作りました。この「想う壺」の「版」と「画」は同じラインを持つけれど、それぞれに空白があり、それを埋め合う様に仲良く二つが並んだ様子がこの冊子「print note」の全体のメッセージに代わるかと思い、一番に紹介しました。

” 想う壷 ” /スクリーン・プロセス
画像をクリックすると大きくなります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>